情報共有システムの構築



はじめに

本企画においては、多くの人々に対して情報を共有するための手段として、Web サイトを作成した。

その背景には、現状として、三四郎池の存在は一般に広く知られているが、その一方で三四郎池に関する詳細な情報は集約されておらず、その自然的、歴史的意義が十分に知られているとは言えないという課題があった。

そのことを鑑みると、本企画において行われた歴史、環境、利用に関する調査から得られた情報は、企画の終了と共に眠らせてしまうにはあまりに惜しく、これを今後ともより広く一般に広め、三四郎池の自然的、歴史的意義を多くの人が知るための場を存続させるということは、三四郎池の保全にとって、また、ひいてはキャンパスに対する意識の向上にとって有意義であると考えられる。

よって、本企画終了後も、企画を通して得られた知見を公開することを継続し、多くの人が三四郎池の自然的、歴史的意義を知る機会を存続させるための形態に関して、提案を行いたい。

今回の情報共有の形態

提案に当たって、本企画において構築した情報共有の形態に関して、簡潔に述べる。

まず、Web サイト構築に当たっては、企画予算を用いて学外のサーバをレンタルし、当該サーバにファイルを保存している。また、地図上に各種調査結果を重ねて視覚的、直感的なに表示を行う三四郎池 GIS も、当該サーバに各種アプリケーションをインストールし、動作させている。

各種アプリケーションは、オープンソースソフトウェアを用いているため、発生している費用はサーバのレンタル費用のみである。

今後の情報共有形態の提案

現在の形態を存続させる場合には、サーバのレンタル費用が継続的に発生し続けることとなり、企画の終了後にこれを維持することは難しくなると考えられる。

しかしながら、東京大学の所有する代表的な自然的資産である三四郎池の情報を、学内のサーバに保存、公開することは、大学の情報公開の一環として十分に意義のあることと考えられる。

上記の観点から、学内で運用しているサーバに Web サイトを移行させることで、サーバのレンタル費用を削減し、Web サイトを存続させることを提案したい。Web サイトの移行に当たり、三四郎池 GIS を動作させるためのアプリケーションをインストールする必要があるが、これらはオープンソースソフトウェアゆえに予算を必要とせず、適している。今後、環境調査が進み、データが蓄積されていけば、重ね合わせるデータが増加、情報を充実させることも可能である。

また、三四郎池を中心として、本郷キャンパスがいかなる自然的環境を保有しているのかというデータベースへと範囲を拡張すること、あるいは本企画において作成した 360 度パノラマ写真の掲載地点を増やすことで本郷キャンパスの環境をより視覚的に伝える「東大 StreetView」を構築する、といった展開も考えられる。