キャンパス計画室への三四郎池ワーキンググループの設置



これまで、三四郎池をはじめ本学内の施設整備・管理方針の検討は、本学キャンパス計画室会議と、担当の施 設資産系の間のやりとりによって決定されていた。こうした委員会体制がいつ確立されたのかは定かではない が、おそらくキャンパス計画が議論されるようになった 1970 年代頃から続けられているのではないかと考え られる。こうした体制は、業務の迅速に進め、かつ専門家の判断も取り入れていくという点では優れたもので あったといえる。

ところで、本企画が対象としている三四郎池のようなオープンスペースの整備は、多様な利用者が関わる場所 であり、また、生物相の保全や、利用の拡大など、専門家の分野によっても多様な立場が存在する。本企画の ひとつの意図は、まさにこうした多様な意見をまず捉えることにあった。これまでの委員会と事務職員のみに よる体制では、こうした多様な意見を一つ一つ汲み上げていくことは、事実上困難であったと推測される。す なわち、担当以外の学生・教職員の意見を受け付ける窓口や、多様な分野の専門家の意見を聴取する議論の場 に欠けていたことが指摘できる。

そこで、今後、三四郎池の整備に関する諸課題を議論する「三四郎池ワーキンググループ」をキャンパス委員 会の中の専門部会として設置することを提案したい。「三四郎池ワーキンググループ」は、生物学、建築学、 土木学、都市計画学、造園学などの多様な専門家の議論の場とし、三四郎池のコンセプトや、整備管理方針に ついて見当を行う場となる。

さらに、「三四郎池ワーキンググループ」の場においては、個々の議題における生物の保全と利用の調和や、 植物の管理方針の検討などに加えて、キャンパス全体の総合的な緑地計画の議論が進められることが期待され る。この「キャンパス緑地計画」は、近年整備された広場や古くからの並木も含めて、キャンパス内の多様な 緑地環境について、現行キャンパス計画に見られる単なる「現状維持」という方針に留まらず、長期的に緑を どう維持し更新していくのかについての計画となることが望まれる。